考察

仮面ライダーリバイス1話・2話考察とまとめ

どうも、「かざみわし」狩谷亮裕です。

勝手ながら、仕事の都合もあり。気付けばもう、仮面ライダーリバイス2話まで放送が終わっていました。まもなく3話というタイミングで、ようやく考察記事の構想がぼんやりとまとまってきました。なので、

この記事の重要なポイントをまとめると…

・アギレラはギフの許嫁(いいなずけ)ということは…
・バイスは他とは違う、特別な悪魔!?
・ギフの御神体と共にみつかったスタンプとバイスタンプは、あくまで別物

このように、要点を箇条書きにして、その流れに沿って進めていきたいと思います。
ということで、まずは、こちらからいきたいと思います。

アギレラはギフの許嫁ということは…

第1話冒頭付近のシーンにて。アギレラ達デッドマンズの3幹部が、自身の信者たちに向けて英気や士気を高めるかのような演説のシーンがありました。「私は誰でもない。君たちもそうだ、誰でもない」これです。

と、その前に。だいたい第1話というのは、1年間放送をしていくうえでのレギュラーキャラの(視聴者に向けての)自己紹介のような意味合いがほとんどなので、放送前に公開される、番組告知動画 ができの良いものになっていると、シーン・カットやセリフが、ほぼそれの使いまわしになっていることもあります。

最近でいうと、かざみ的には「仮面ライダーエグゼイド」などはその最たる例。PVを見まくって1話に臨んだ私には、初回を見終わった感想としては、”ほぼほぼPR動画の使いまわしじゃん”これが第一印象でした。まぁ、そこから面白くなっていったので、それでがっかり というより、1話だし、こんなもんか。ぐらいのラフな感覚でしたが。

で、今回の仮面ライダーリバイスはどうだったかというと、「このシーンはPR動画のココを編集してたのね」と答え合わせもでき、かといって、すでに見た内容だなぁ とお腹いっぱいになることもない。”腹八分”ほどの丁度いい出来具合でした。

話しを戻します。このシーンで同じくデッドマンズの幹部、フリオが、「偉大なるギフ様の許嫁、アギレラ様だ!」と彼女を紹介していたので、ここで『アギレラはギフの許嫁』という2人の関係性が一つ明らかになりました。
私は最初、「許嫁」という言葉を聞き逃しており、ネット上のファンの考察や反応を見て、すぐにビデオを見返し、つかめたのですが、いやはやファンの方々の洞察力たるや、恐るべしです。おみそれしました。

この「許嫁」という言葉。あまり聞きなじみがないようですが。ちょうど、日曜ドラマ「僕の殺意が恋をした」でも主人公、男虎 柊(演:中川大志)と第6話から登場した、藤堂 莉奈。(演:松本穂香)この2人が「許嫁」の関係だったので、タイムリーに2つもドラマ内に出てきたぞ と思い、さっそく調べました。すると、

許婚(いいなずけ、いいなづけ、きょこん)とは、現在の概念では幼少時に本人たちの意志にかかわらず双方の親または親代わりの者が合意で結婚の約束をすること。また、その約束を結んだ婚約者をさす言葉。許嫁とも書かれる。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/13 02:33 UTC 版)

とありました。ほうほぅ、なるほど。これをアギレラとギフに当てはめると、

まず、許婚とは、現在の概念では幼少時に本人たちの意志にかかわらず双方の親または親代わりの者が…以下略。なので、アギレラの場合前回にも書きましたが、両親をフェニックスの人体実験によって、廃人にされたという設定があるので、ギフ様が”親代わり”という立ち位置になる。ここは、すんなり当てはまる。

(この考察と直接関係はないですが、今作のテーマが悪魔と契約するライダーで、悪魔とは、人が誰しも心の中に宿している魔物と考えると、「許婚とは、本人たちの意志にかかわらず」という部分がいかにもリバイスらしいですし、この要素が今後アギレラ自身に大きく関わってくるのかなぁ とも考えてしまいます)

でもね、みなさん。この許嫁の語説明とアギレラを見て、何かおかしいなぁって気になりません?

アギレラはギフの許嫁。ギフはアギレラの”親代わり”であって婚約者(パートナー)ではない。許嫁とは、双方の親または親代わりの者が合意で結婚の約束をすること。また、その約束を結んだ婚約者をさす。そう、アギレラの婚約者(パートナー)に当たる人物or悪魔がまだ登場していないんですよ。
私はアギレラが悪魔崇拝組織の首領であることと、アギレラとギフの関係性を踏まえると、彼女の婚約者というのは、純粋な人間ではなく、自分=ギフと同じような特別な悪魔だと考えます。

もっとも、許嫁の説明どおり、彼女自身がこの”許嫁”の立場を快く受け入れているかというと、そうではなく。むしろ、本人たちの意志にかかわらず どころか、アギレラ本人には全く知らされない上で許嫁にされているのではないかなというのは、2話のシーンで察しがつきますが。となると、デッドマンズ偽りの首領(前回記事より)に加え、許嫁という、周囲から知らされている自分の立場までもが偽り…まさに「私は何者?私が生まれてきた意味は?…ぴえん」なわけです。

さて、私は先ほど、「彼女の婚約者というのは、純粋な人間ではなく、自分=ギフと同じような特別な悪魔だと考える。」と書きました。
哀しき女王アギレラ様に似合うような、すべての悪魔の始祖たるギフが指名した特別な悪魔とは、一体誰なのか。私には一体心当たりがあります。それは…

バイスは他とは違う、特別な悪魔!?

「ご覧のみなさん、今のはね、「照れ隠し」って言います。人間素直が一番!ぐぇへへ。悪魔に言われたくないってか?アハハハハ!」
2話のラストで視聴者相手に壮大なボケ&ツッコミを披露してくれた、ジャイアン!ではなく、バイスです。直前の「一体誰なのか。私には一体心当たりがあります。」というダジャレもとっさに思いついた私からのヒントでした。

さて、そろそろ真面目に。
そもそも、なぜ私がバイスは他とは違う特別な悪魔だと考えるのか?それは、今回の変身アイテム『バイスタンプ』(プロトバイスタンプ)にまんま名前が入っているから。

このあたりについては、次の頁で詳しく書きますが、いくらバイスタンプが悪魔に対抗するために人間が作った人工物だとはいえ、ここまで露骨に『”バイス”タンプ』と変身アイテムの名前に堂々と使われている悪魔 というのも珍しいのではないかなと思ってしまいます。

これほどまでに、ある意味優遇されていると、普通の下っ端のデッドマンズなわけがない。
アギレラ・オルテカ・フリオ。この3幹部と同等か、それ以上なのは最低限。
もしかすると、すべての悪魔の始祖。つまり、この地(世)に最初に根付いたのがギフで、初めて人間の心の中≒深層心理に根付き、人間と上手く共存できている最初の悪魔にして、悪魔の体数としては2番目の悪魔 だったり?

このバイス=2体目の悪魔説はハズレだと思いますが、いずれにせよ、バイスが他とは違う特別な悪魔であることは間違いなさそう…。

※また少し本考察とは外れますが、仮面ライダーリバイバイスが変身に使っているスタンプは『バイスタンプ』。その一方、アギレラ達がデッドマンズら「悪魔獣」を生み出すのに使っているのは『プロトバイスタンプ』ということで。仮面ライダーシリーズを長く追っている私の身としては、出たな、プロトタイプ という、やっぱりな の感覚です。

 

バイスタンプ

これよく読まないと気づかなかったので、これが分かった時は小さな喜びが込み上げてきたんですが、このプロトタイプと正規のバイスタンプの違いは、例えば、プロトタイプの方が、押して人間と契約、実体化する悪魔が人間の負の感情をより吸収しやすく、結果として周囲や契約者本人により悪影響を及ぼしかねない とかでしょうか。これら2つのバイスタンプについても、違いなどよく観察していきたいなと思っております。
もう少し詳しく述べると、

よく似た2種のバイスタンプ。しかし、今までに登場したプロトタイプとその正規品という関係と、今作の「リバイスシステム」が決定的に違うのは、

アギレラらデッドマンズ側も、フェニックスの研究所やバイスタンプの保管拠点を襲撃し、奪って自分たちが使用しているので、

二者とも同じ開発機関が作ったものを、悪側も正義側も利用している。違うのは、プロトタイプかそうでないか。試作品か正規品か。違うのは、この点だけなのです。

仮面ライダー作品において、正義と悪の力の出自は、もとは同じところから来ている というのは有名な話ですが、今回は、同じところから来ている、よく似た別の物ではなく、正義側も悪側も、同じところで作られている、同じ物を使っているというのは、ありそうでなかったのかなと思い、新鮮な気持ちです。

あと、2話で明らかになったOPのキャストクレジットにて、デッドマンズ3幹部の横に、一列に4人で門田ヒロミの字が並んでいる。この並びが表すことは?と考えると、いずれそう遠くないうちに、ヒロミが闇落ちしてデッドマンズ側に寝返り、4人体制になるとか?はありそう。

 

門田ヒロミ キャストクレジット

キャストの年的に年齢が4人とも近いので、(友情出演や特別出演といった字幕もないことから)同じところに一列に並んでいるということは、ヒロミはフェニックス側ではなく、デッドマンズの主要メンバーとして活動していくよ ということの暗示だったり?
とにかく、私にとってはOPの字幕の並びも、数少ないヒント、考察要素になり得るのです。

ギフの御神体と共にみつかったスタンプとバイスタンプは、あくまで別物

前作の仮面ライダーセイバーもそうでしたが、すべての争いが起こったのは、2000年前で、ソードオブロゴスの内乱が起こったのが15年前。そして、我々視聴者もリアルタイムで流れている現在 という時間軸…。

このように、これは仮面ライダー作品に限ったことではありませんが、最近のドラマの序・中盤は、結末や真相を詠まれづらくするためなのか。『複数の時間軸』を織り交ぜて、視聴者の脳内を錯乱する手法をよく使っているというイメージを受けます。もちろん、それだけではないんですけどね。
なのでドラマを見る際は、時間描写(15年前、8年後など)を見逃さないようにしっかりと捉えると、一つでも確定要素ができ、脳の混乱を少なくできるので、オススメです。

さて、今回の仮面ライダーリバイスでも、2話の時点でもう、時間軸は3つあります。整理します。

・50年前 現在は、デッドマンズの御神体となっている、ギフのミイラとともに中南米の遺跡からみつかった、バイスタンプと酷似した奇妙なスタンプ。

ギフスタンプ

(おそらく、ギフが宿っているもので、これを手にした人が赤い光に誘われるように半ば衝動的・強制的にスタンプを押していることから、ギフの意思の下でスタンプを押させる効果があると思われる)
現在は政府特務機関であるフェニックスによって厳重に保管され、今なお研究が続いている。

・30年前 上記のスタンプを基に、人間の体内に潜む悪魔を分離する『バイスタンプ』が開発された。開発者は、ジョージ・狩崎の父親。上にキャプチャしている写真に写っている10種はそのプロトタイプで、デッドマンズが「悪魔獣」を生み出すために研究所から強奪して使っている。

最初に見つかった黒いスタンプは、悪魔=ギフとの契約を可能にするだけで、リバイとバイスのように、分離・制御してある程度こちらの意のままに操るということは出来ず。むしろ50年前の記録映像を見る限り、悪魔であるギフにこちらがコントロールされてしまっているように思える。その様は今のリバイスシステム等による人間と悪魔の”主従関係”がそのまま逆になっているかのようである。

・現在 私たち視聴者も追体験している、今流れている時間軸。

こんな感じでしょうか?
おそらく今後、2話、3話…と話が進んでいくうちに、登場人物のセリフやシーン描写でかき乱してくることが大いに予想されるので、情報量の少ない。そして、例えば第10話を見て、第3話のあのセリフが気になったなどとレコーダーを酷使してタイムスリップしなくていい今のうちに情報を整理しておきたいと思います。

特に、この項目の題名にもそのまま書いてありますが、ギフの黒いスタンプとバイスタンプ(プロトバイスタンプ)は基にして作られたという経緯はあっても、全くの別物。似て非なるものだ という事象は今後混同されやすくなってくると思うので、今のうちにしっかりと明記しておきたいと思います。

最後にこの整理を書いていて気になることを少し。
この4つ前の記事、「誰かのために ってすてき」でも引用しましたが、

自民党ポスター
誰かのために ってすてき私は、少し前から思うことがあります。最近新たな職場で働きだし、特にその回数が増えました。それは、 誰かのために、何かをする ってすてきだなぁ。ということ 思い返せば、私が大好きな仮面ライダー作品。これらの中で印象に残っているキャラクター。彼らの影響を強く受けている部分もあるのかもしれません。...

それと同じ部分をもう一度引用しますね。それがこちら。

ところで、仮面ライダー としての作品が持つ根底のテーマとして、

・同族同士の争い
・親殺し
・自己否定
この3つが作品通してのテーマとしてあるといわれています。

この文章です。
勘のいい方なら、私が何を言わんとしているかお分かりだろうと思いますが、
第1話のジョージ狩崎の演説のシーンで、「私の父です。もう死んじゃいましたが」と言ったときには、画面越しにニタァ と笑ってしまいました。こんなの絶対死んでないじゃん!と。

というのも、親殺しを絵面で表現するために、誰かの父親が物語最大の悪役で、それを殺す=超える・倒すことで文字通り親殺しを体現する というので。非常に分かりやすく、説明しやすいのもあり、父親が悪役というのは仮面ライダー作品には多く取り入れられているんですよね。だから、表面上は死んだことになっているけれど、実はギフの憑代としてひっそりと生きているとかはありそうですよね。

そもそもなぜ、体内の悪魔を分離するようなものを、そのリスクも承知で作る必要があったのか?現にデッドマンズ達に悪用されているわけですし、その点には疑問が残ります

先ほどの『”バイス”タンプ』と変身アイテムの名前に堂々と悪魔の個体名が使われている というのもそうですが、そのリバイスシステムの適合者に最初に選ばれるはずだったのが弟の大二で、何やかんやの果てに選ばれたのが、その兄であり、一連のことと何らかの関係がありそうな悪魔バイスを内包している一輝。ひとつ屋根の下の家族の中に”選ばれた”人が2人以上いるなんて。ある意味五十嵐家の『異常さ』を感じさせますし、この写真を見てもらって分かるように、

五十嵐 大二

大二のNo.が4673になっているということは、必然的に4672人は実験およびデータ収集しているということになるし”バイス”タンプの名前の件も考えると、もしや、リバイスシステムと一番相性の良い悪魔・バイスに適応できる人間の適合者を探すために何人も秘密裡(ひみつり)に人体実験を行っていて、その最初の方の犠牲者がアギレラの両親だったとか。

そこからもう少し派生して考えると、この人体実験で廃人にしてしまった親には子供がいるらしい。自分たちが人間の体内から悪魔を分離するバイスタンプを作り出した目的を正当化するために、彼女を祭り上げ、デッドマンズ首領という立場・ギフ様の許嫁というポジション。すべてを”作り上げた悪役”にしてしまえ というストーリーの下、誰かが糸を引いているとするならば。。。フェニックスも急にきな臭く感じてきてしまいますね。

さて、今回も予想以上に長くなってしまいました。今週の第3話では、ジョージが大二に謎のベルト(?)を渡すシーンも映っていますし、どう展開されていくのか、とても楽しみではあります。

それでは、今日はこの辺で。
~風の向くまま。気の向くままに~