どうも、「かざみわし」の狩谷亮裕です。
仮面ライダーリバイス制作発表。終わりましたね。仮面ライダー生誕50周年記念作品ということで、各種動画などにも「次なる50年へ」と言われているように、その想いがにじみ出ているなと感じました。
そんな、制作発表会見を終えて全貌が明らかになった「仮面ライダーリバイス」。
今回はそのまとめと、今、現時点での私の考察を交えて記事にしたいと思います。
Contents
仮面ライダーリバイスキャスト
五十嵐一輝(いがらし・いっき)/仮面ライダーリバイ 前田拳太郎(まえだ・けんたろう)
バイス/仮面ライダーバイス 木村 昴(きむら・すばる) <※声の出演>
一輝に宿る、ノリが軽くて聞きわけのない迷惑千万な悪魔。一輝との契約により、《仮面ライダー バイス》として実体化し、デッドマンズと戦う戦力となる。バイスの願いは一輝の身体から解放されて、自分の身体を持つこと。一輝をからかってばかりで時にはケンカもするが、2人の言い合いは終始、漫才のノリ。
五十嵐大二(いがらし・だいじ) 日向 亘(ひゅうが・わたる)
五十嵐家の次男。シャイでプライドの高い性格。頭脳明晰で運動能力も高い優等生。政府直属の特務機関・フェニックスに志願してデッドマンズとの闘いに身を投じていく。
五十嵐さくら(いがらし・さくら) 井本彩花(いもと・あやか)
五十嵐家の末っ子。やさしい性格だが、クールなフリを装っている思春期真っ只中の現役高校生。心技体すべてにおいて優れており、実は兄2人よりも大きな可能性を秘めている。
ジョージ・狩崎(じょーじ・かりざき) 濱尾ノリタカ(はまお・のりたか)
フェニックスお抱えの天才科学者。バイスタンプを使ったライダーシステムを完成させる。仮面ライダーシリーズが大好きで、特に、平成仮面ライダーの熱狂的ファンのようだ。
アギレラ 浅倉 唯(あさくら・ゆい)
オルテカ 関 隼汰(せき・はやた)
フリオ 八条院蔵人(はちじょういん・くろうど)
牛島光(うしじま・ひかる) 奥智哉(おく・ともや)
伊良部正造(いらぶ・しょうぞう) 西郷豊(さいごう・ゆたか)
門田ヒロミ(かどた・ひろみ) 小松準弥(こまつ・じゅんや)
若林優次郎(わかばやし・ゆうじろう) 田邊和也(たなべ・かずや)
牛島太助(うしじま・たすけ) 矢柴俊博(やしば・としひろ)
五十嵐幸実(いがらし・ゆきみ) 映美くらら(えみ・くらら)
3兄妹の母。家族を深い愛情で包み、厳しくかつやさしい眼差しで一輝たちを見守ってきた。「人間、どんなことがあっても熱いお風呂につかれば復活できるのよ」が口グセ。
五十嵐元太(いがらし・げんた) 戸次重幸(とつぎ・しげゆき)
3兄妹の父。動画投稿サイトの人気クリエイターとなって一攫千金を目指すことを夢見ている、絵に描いたようにいい加減なダメ親父。しかし、家族を思う気持ちだけは本物。
仮面ライダーリバイス注目ポイント
《令和仮面ライダー第3作》は悪魔と契約するヒーロー!
次なる50年へ――仮面ライダーの《進化》は止まらない!!
《令和仮面ライダー第3作》は悪魔と契約するヒーロー!
己に宿る悪魔を呼び覚まし…
大切な《家族》そして《人類の未来》を守る!!
次なる50年へ――
仮面ライダーの《進化》は止まらない!!
シリーズ50周年!特別な年に誕生するのは、悪魔とバディを組むライダー!!
そして2021年――日本が世界に誇る仮面ライダーシリーズは 50周年という大きな節目を迎えました。そんな記念すべきメモリアルイヤーに誕生し、次なる50年への扉を開くのは、まったく新しいヒーロー。そのコンセプトは、《悪魔と契約する仮面ライダー》。人間と悪魔、まったく正反対の2人の仮面ライダーがバディを組み、かつてない最強コンビを結成!その名は、『仮面ライダーリバイス』
前代未聞!《ひとり》から《2体》のライダーが生まれる斬新な変身シーン!
人間、誰もが多面性を持っています。「これが私?」と自分でも驚くような行動を取ったことがある人も、悪魔のささやきを受け入れてしまった経験がある人も、実は多いのではないでしょうか?一輝は、自身に宿る《悪魔》と契約を交わすことで、それを《戦う力》に変えることを決意したのです。
とはいえ、バイスは悪魔という存在でありながら、シリアスな戦闘中でも調子に乗ってハメをはずすお茶目なキャラクター。仮面ライダー史上初の《主演声優》は幅広い層に絶大な人気を誇る木村昴(きむら・すばる)が務めます。リバイとバイスは年間を通してあらゆるコンビネーションを駆使、バディだからこそ生み出されるアクロバティックでトリッキーなアクションは、これまでのシリーズで見たことのないド派手なものばかりです。
《リバイ》と《バイス》、2人合わせて《リバイス》――。孤独を抱えながら孤高のヒーローとして戦うことの多かった歴代仮面ライダーとは一線を画した、《世にも奇妙なバディライダー》がここに誕生!2人のコンビネーションを通して、描かれるド派手で最強の仮面ライダーコンビに大注目です!
大切な家族を全力で守る、史上最も《ハートウォーミング》なライダー!
どこにでもある普通の家庭だった五十嵐家は《仮面ライダーの宿命》に翻弄されていきます。
一輝は家族を守るために運命に抗い、仮面ライダーに変身。その決意は家族だけでなくやがては人類の未来をも救っていきます。
家族の物語を描く本作は、仮面ライダー史上、最もハートウォーミングなドラマ。日曜の朝、見る人の胸に大切な誰かを思い起こさせる30分となることでしょう。
悪魔崇拝組織《デッドマンズ》 VS 政府特務機関《フェニックス》!
デッドマンズに対抗すべく、リバイスと共闘する立場にあるのが、政府の特務機関《FENIX(フェニックス)》。ライダーシステムを開発した組織でもあり、彼らはデッドマンズの殲滅を目的としています。その思想は「悪魔をもって悪魔を制す」。それは、強さゆえに危うさも感じさせるものです。
それぞれの思惑が複雑に絡みあいながら、やがては人類の歴史にも関わる恐るべき真実が明らかになっていきます。
キーアイテムは《スタンプ》!シリーズ史上初、本物のバイクが《浮く》!!
さらにリバイとバイスはバディらしく、合体して超必殺技も繰り出します。また、仮面ライダーの象徴でもあるバイクの概念も一新!なんと新時代の象徴ともいうべき《ホバーバイク》がシリーズ史上、初登場します。
最先端のCG&VFXも駆使し、軽妙なテンポと疾走感、そして迫力に満ちた新時代の映像をお見せしていく『仮面ライダーリバイス』。これまでの50年の歴史に敬意を表しつつ、シリーズの常識を超えた新機軸を目指し、仮面ライダーをさらに進化させていきます。また、主題歌は人気アーティストのDa-iCEが手がけることが決定!さらにバイス役の声優・木村昴の参加も決まっております!「Da-iCE feat.木村昴」による主題歌『liveDevil』は、第1話の放送でお披露目される予定です。9月からの放送にぜひご期待ください!
ご挨拶
プロデューサー:望月卓
契約書
CONTRACT
先日、ひょんなことから「漢字を1文字選ぶなら?」と質問されました。
四六時中この作品のことを考えている自分が、今、
この瞬間にどんな感じが思い浮かぶのか。
そのことに興味が湧き、静かに目を閉じてみました。
浮かんできたのは「趣」という字でした。
いかに、仕事を趣味に近づけられるか――
エンタメを提供する立場である限り、目論んでいたいと思っています。
作り手が楽しまずして、受け取り手を楽しませることは難しい。
なぜならその結果が、必ず画に現れてくるからです。
画は正直、決して、裏切りません。
仕事を楽しむことで、趣向が生まれます。
作品を面白くするためのアイディアや工夫が沸いてきます。
趣味の趣が、趣向の趣に昇華して、画に現れてきます。
その積み重ねが作品に個性を、つまり「趣」をもたらすのだと思います。
制約の多い時代ではありますが、それすらも楽しむつもりです。
元に戻るのを、変わるのを、指を咥えて見ている気は毛頭ありません。
成功は待っているだけでは訪れない。
自分たちで「走」って掴み「取る」んです。
「仮面ライダーリバイス」が最終回を迎えるそのとき、
どんな「趣」を掴み取っているか、ぜひ一緒に見届けましょう。
Producer:望月
当サイトがWordPressで作られているということもあって、”契約書”のインデントによる字下げの部分まではその仕様上断念しましたが、プロデューサー望月さんの趣味や趣向の”趣”の字をテーマとしたおはなしから、まだまだこのコロナ禍が続いている中での汗や苦労。しかし、契約書文中にも、元に戻るのを、変わるのを、指を咥えて見ている気は毛頭ありません。とあるように、大変な中でも1年間走り続けるんだという強い覚悟。それに決意がひしひしと伝わってきました。
ストーリー的な話では、悪魔と契約するライダー ということで、それを彷彿させる”目を閉じてみました。”という表現や、主人公、一輝の口ぐせ「湧いてきたぜ!」というのは、彼ら一家が営んでいる銭湯と掛かっているのはもちろんですが、この契約書をみると、
作品を面白くするためのアイディアや工夫が沸いてきます。 とあるので、
こういったプロデューサー等制作陣の方の口ぐせや考え方のくせも主人公像に影響されているのかなぁ。とも思ったり。いろいろと深くて面白い文章で読みごたえがありました。
私も、いち視聴者として、作品のファンとして。仮面ライダーリバイスが掴み取らんとしている「趣」の行方を楽しんで見守りたいと思います。
かざみの考察
ここからは、私が仮面ライダーリバイスの告知動画や制作発表時のコメント等を聞いて気になったところを書いていこうと思います。
まず、告知動画にある、悪魔崇拝組織「デッドマンズ」の紹介シーン。
すでに他の投稿者さんで触れている方もいらっしゃいますが、デッドマンズの首領アギレラ。他の2人は、怪人体と思しき姿がうっすら映し出されているのに、彼女のみがそのままのアップの顔だけ映る…組織の党首であり、女王とまで言われる存在だけ他の2人と違うのは、違和感のかたまりです。1:54あたり
そこで、デッドマンズのことが詳しく書かれている部分をよく読んでみると、
敵は、悪魔崇拝組織《デッドマンズ》。何らかの理由で人類に失望した者たちによって構成されており とあります。TV朝日の番組紹介ページにあり、この記事にも見づらいですが同じものを引用しているので、ご確認ください。
今回の仮面ライダーは、悪魔と人間が”契約”を交わしたうえで変身したり、何らかの関係を築くというものです。そしてこの世界における悪魔とは、人間・悪魔・天使・神などの種族的な意味 というよりは、人間だれしもが心に宿し、体内に飼っている魔物とあるように、”概念”的なものが実体化した存在と捉えることができそうです。
それを踏まえたうえで、デッドマンズの説明をみてみると、
何らかの理由で人類に失望した者たち なので、幹部怪人のポジションであるアギレラ・オルテカ・フリオの3人は、人間の心の内から抜け出し、実体化に成功した数少ない悪魔 というより、主人公、一輝と同じように何らかの経緯で悪魔を宿している人間とみてよさそう。
平成初期によくあった、ファンガイアやワームなど。怪人が擬態した人間 というより、怪人体を持った人間であると。まぁ、中には悪魔が人間のフリをして潜伏しているというのもあるかもですが、基本人間主体で考えてよさそうではあります。
そして問題のアギレラですが、彼女を演じる浅倉唯さんが、制作発表会見の時に興味深いことを言っていました。それは、アギレラの両親が過去に政府特務機関フェニックスに人体実験を施され、廃人にされた経験から、フェニックスの壊滅を目指すようになった というもの。
アギレラのキャラクター説明に、
だから、正義のヒーローと悪の首領としてはもちろん、パーソナル的な部分でも強く衝突したり、また人格や信念に大きな揺らぎがこの先出てくることは容易に想像できました。
が、しかし。彼女にも両親がいたとなれば、話しやアギレラ自身のキャラクターの重みが随分と変わってきます。
しかも、アギレラの両親が過去にフェニックスに人体実験を施され、廃人にされた経験から、フェニックスの壊滅を目指すようになったという壮絶なバックボーンがあれば、そうなるのは当然。ならない方が異常なほどです。
こうなると毎度のことですが、政府特務機関・・・ますますきな臭くなってきましたよ。
もう一つ、アギレラを語るうえで見逃せないのが、彼女の発したセリフ。
これは、告知動画では音声がなく、制作発表会見の時にキャラに扮して発したセリフなので憶測にはなりますが、アギレラはこのように言っていました。
ハ~イ。そこのアナタ、いい悪魔持ってる?私たちと一緒にギフ様の家族になろう?
愛や家族はまやかしと強く反発しておきながら、心の底ではまるでそれらを求めているかのよう。両親を人体実験により失った強いトラウマから、人間を信用出来なくなり、深い失望と孤独の中にいたところに、一輝と同じように”悪魔の囁き”が聞こえ、やがてはギフの復活を目指すようになったとか。
もっとひどい展開でいくと、彼女自身は純粋な人間(とりわけ精神的にはまだ子ども)で、彼女の孤独や弱みを狙った狡猾な悪魔が自分たちの本当のボスであるギフ復活のために、アギレラをいけにえにするのを狙っている。この説では、彼女は悪魔の目的のために傀儡にされた”偽りの首領”であると。こんな悲しい展開も想定しておく必要があるのかなぁと。
先ほど、怪人が擬態した人間 というより、怪人体を持った人間であると。まぁ、中には悪魔が人間のフリをして潜伏しているというのもあるかもですが、基本人間主体で考えてよさそうではあります。
と書いたのは、この説が脳裏をよぎったからです。
このような展開の場合、
アギレラ→純粋な人間
フリオ→悪魔と契約し、(大切な人を守るために)その力を内包した人間。
そして、
オルテカ→人間を装った純悪魔で、他の2人やデッドマンズを利用している。
こんな構図なのかなと考えています。
ちなみに私は、アギレラの精神的な面ではまだ子どもだと書きましたが、彼女の言動や挙動がどうも幼く、子どもっぽく感じるのは、両親を失った過去と、その強いトラウマにより、内面が子どものまま成長が止まっている。精神年齢と実年齢が合っていないと考えると納得がいくのではないでしょうか。
ギフ=義父
ギフはアギレラの父か
もう一つ面白いのが、彼女たちが復活させようとしている、悪魔の始祖・ギフ。
カタカナ書きなので分かりづらいですが、私はこの名前を見た時、すぐに 義父に脳内変換されました。
つまり、実際の両親はもういないが、ギフはアギレラにとっての義父。あるいは、人体実験をされ、姿を変えた彼女の実の父の骸。
人間は信用できない。だから悪魔にすがった。これは彼女の境遇をみれば理解できます。
しかも、それが彼女に(一輝におけるバイスのように)幼いころに語り掛けてきた義理の父のような存在。もしくは上述のように父そのものであるならば、彼女がギフ様と呼び、慕い、その復活のために組織を起こすのも頷けます。
以前から時折、”悪魔の囁き”が聞こえていたという一輝と敵対組織デッドマンズのボスでありながら、一輝と似たようなシチュエーションを経験してもおかしくはないほど重く壮絶な過去を持つ、アギレラ。ひょっとするとこの2人はある意味、似たもの同士なのかもしれません。
一つ間違えば、一輝もアギレラのようになっていたかもしれないし、
どこかで運命の歯車がくるってくれればアギレラも助けられるかもしれない。
けれど2人には決定的に違うものがある。それは、
家族であり、家族を信じ、想うこころである。
両方の視点から見れる視聴者の私としては、ものすごく複雑な心境です。
まとめ
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は、仮面ライダーリバイスの制作発表の様子から現時点で分かる範囲の考察をしてみました。
主人公五十嵐一輝とアギレラ中心になりましたが、いかがだったでしょうか。
同じ制作発表の動画の中でオルテカ役の関隼汰さんも、「オルテカ自身過去にどのようなことがあり、このようなことをしているのかなど。楽しみに見ていただけると嬉しいです」と述べられていました。このことからも、デッドマンズの3幹部や彼らを慕っている人間たちもその行動の裏には、それなりの過去と覚悟を持っていることがうかがい知れます。
ちなみに、アギレラ には「鷲の巣」という意味もあるようで。鷲もそうですが、悪魔崇拝組織という設定的にも仮面ライダー最初の敵組織「ショッカー」を連想させる、”次なる50年へ”向けてのこれ以上ないスタートを切ったのではないでしょうか。
悪役側にも奥深いドラマがありそうで、目が離せない展開の予感です…!
長くなりましたが、それでは、今日はこの辺で。
~風の向くまま。気の向くままに~
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