どうも、「かざみわし」の狩谷亮裕です。
仮面ライダーガッチャード、制作発表。公開されましたね。
今回は、私がそれを見て感じたことや考察などをまとめていこうと思います。
Contents
ガッチャードは、「10」でベストマッチ!
~視聴者へのメッセージは『命の重要さ』の可能性~
兼ねてより、リーク画像が様々出回っていたころからファン間では言われておりましたが、
ライドケミーカード(玩具としての発売名称は、ライドケミートレカ)の左上には、「1」や「9」などの数字が印字されており、2枚のカードを使うという点。初期フォームに使うホッパー1とスチームライナー。これらの左上の数字を足すと10になることから、10の組み合わせ(他にも4と6,5と5など)がバランスが良い。ビルド風にいうと、ベストマッチな組み合わせであろう。というのは大方の予想通り。
そして、主人公の名前が「一ノ瀬宝太郎」と一=1が入っていたので、ヒロインか、主人公に変身のキッカケを与えるポジションの人間には、もう片方である「9」にまつわる(使われる)苗字が来るのだろう…と思っていたら、ヒロインも九藤。ヒロインの父で、変身アイテム等を敵から守っている&今作のキーワードでもある錬金術師(しかも凄腕)で、一連の変身アイテムを宝太郎に託すという決断をしたのも九藤。うん、やはりそうですよね。という感じ。しかも宝太郎がおそらく最初に出会う=仲間になるのもホッパー1。変身に必要なもう1枚はほぼ確実に娘or父=九藤側から受け取る というこの徹底ぶり。これほど意識しているのなら、そこはもう間違いないでしょう。
また、仮面ライダーガッチャード各サイトの番組概要として、
《錬金術》とは、異なる組み合わせによって“金”を生みだそうとする技術のこと。その神秘的な研究のひとつには、人工的に“生物”を生みだそうとする試みも含まれていました。今作では、それらの実験が人知れず成功した現代を舞台に物語が繰り広げられます。
とあり、この物語の舞台は、人工的に“生物”を生みだそうとする試みが成功した日本(銀杏蓮華のキャラクター紹介文に『関西出身の錬金術師』とあることから、関西もあれば関東もある。物語上の架空の街などではなく、舞台は現実の日本)
違いは、錬金術が成功した世界か?まだ、実現していない世界か?の違いのみ と仮定する。
このように考えた時、現実(現代)の錬金術が未だ実現していない世界の日本にいる我々視聴者に、番組制作側が1年を通して訴求したいものはなにか?番組のテーマ性 のようなものは何か?と考えると、後の項目でも重なって多方面から考察していくポイントになるのですが、それはズバリ見出しの副題である『命の重要さ』。これなのかなぁと思うのです。
各サイト概要などでも書かれている通り、今作の変身アイテムであるカードたちは、もとはモンスター=人工生命体なわけで、予告編やサイト中でも書かれていたように、モンスター1体1体に声優さんを当て、単なる”造りもの”ではなく、意志ある・命ある生命体として描かれているわけです。だから、宝太郎と初めて出会ったときも、「ホッパー♡」と可愛らしい声で喋っていましたよね。ゆえに、人間の悪意や善意と響き合い、様々に変化していくのです。まさに、錬金術がもてる最高の技術を集めて造られた、《人工生命体(モンスター)というわけです。
仮面ライダーガッチャードの訴求
~命の輪廻・命は有限(宝)である ということ~
この世界の日本の錬金術で造られた生命体のレベルは、そこまで来ている。
これほどまでに高度な技術を有しているのであれば、その存在自体がトップシークレットにされ、秘密裡に活動している人間。もしくは、自分は人間だと思い込んでいるが、実は錬金術によって造られたホムンクルスだった。という展開があっても不思議ではないでしょう。
そのようなことが実現していない、いわばパラレルワールドの世界線にいる我々に、命の大切さや倫理観。クローンや、命 と呼ぶかどうかは微妙ですが、生成AIなどのものと、どう付き合い・向き合っていくか?を突き詰める。そんな展開になると予想します。
その根拠として今作では、鉄や鋼。またそれらに関連する鍛冶師などから名前が取られていることが多いですが、(黒鋼や、銀杏の”銀”、錆丸の”錆”加治木=刀鍛冶などの”かじ”)
ヒロインである九藤りんねは、平仮名で”りんね”と表記されているので、ひと際目を引きます。私はこの”りんね”が「輪廻転生」などでよく用いられる「輪廻」とすぐにつながりました。(もちろん、リン(酸)鉄のリン。もしくは、りん=「スズ」と解釈し、金属である元素記号Snのスズ)ともかけられるので、ダブルミーニング以上という意味でりんね と平仮名表記なのかな?とも)
彼女が今作のメインヒロインであること。主人公、宝太郎に変身のキッカケを与えた人物が自身の父であること。錬金術師であることに、誇りや強い責任感を持っていること。
また最近のメインヒロインは特に、仮面ライダー作品において何かしら重要な秘密や役回りをする例も多数あること。などから、彼女に大きな何かがあっても不思議ではありません。
先ほど、変身に使うケミーカードと初期フォームの左上の数字が、「1」と「9」であることと、主人公とヒロインに一ノ瀬 九藤と漢数字でキチンと入っている。この関係性を言及しましたが、ヒーローとヒロインであるこの2人を通して、
我々視聴者のいる現実世界では、宝太郎たちがいる世界のように、錬金術などの技術を用いて、『命』を生み出したり、複製・模倣したりするということは、簡単にはできません。それでも命は巡る。輪廻する。でも、今この瞬間に個=自分として生きているのは、たった一つのこの命である。そういう意味で、『命』は、生きるということは、たったひとつ・たった1回の”お宝”なんだよ。
ということを製作者側として伝えたいこと。1年通しての番組の大テーマ になってくるのではないかと思います。推察の域を出ませんが、もしこれが本当に伝えたいテーマだとするのなら、今のご時世。刺さるものがありますね。
話を戻しまして。彼女には何の不思議もなかったとしても、複雑な出自を持っていそうな怪しいキャラクターがもう一人いますよね。そう、黒鋼スパナ。
今作では、鉄や鋼。またそれらに関連する鍛冶師などから名前が取られていることが多い といっても、銀杏≒伊調などや、加治木、錆丸 これはちょっとビミョーなラインですが。
また、2つ以上の意味が掛かっているであろう、りんね。彼女はさきほども述べましたが、いったん輪廻転生とか複雑なことは全て置いておいて。単純に、女子高生であり、演者ご自身も15歳 ということで、キラキラネーム世代としての”りんね”。可愛らしさややわらかさ、音の響きを重視した。と考えれば、今ドキの女の子なんだなぁ~と普通に納得がいきます。
が、黒鋼スパナ 彼だけは意味が違う。
彼もその法則にのっとって「黒鋼」と鉄を連想するような苗字なのですが、名前のスパナ。これだけは、どうも不自然。というか異質です。他のキャラたちは、苗字もしくは名前の一部に現実にありそうなものとしてさりげな~く鉄や金属などの名前などを入れているんですが、彼だけは、黒鋼+スパナ モノ+道具 という感じで、あからさまに隠す気もなくといった感じ。そもそも名前がカタカナなのも、あのキャスト一覧を見ても彼か、ミナトか敵幹部かなので、何かの関係性や、単純な人間でないのかな?とも思って見たり。どうなんでしょうか?
また、特報動画の最後の方。秒数にして3分04~06秒辺り。意味ありげにりんねとスパナがすれ違うシーンが描かれており、わざわざアップされてのカットと効果音まで入っている。これは、もう。どちらかあるいはどちらもが錬金術で造られたホムンクルスであるとか、そこまでいかなくとも、この2人が実は兄妹(血のつながった存在)であるとかはありそうですよね。
また2人がすれ違う時のバックに描かれている壁画のような絵。
教科書のウソ 人類の進化を表す“あの図”は間違いだった より引用
教科書のウソ 人類の進化を表す“あの図”は間違いだった
人類が猿人(原人)から今のヒトへと進化する過程を描いた絵っぽくて、これも何だか意味あり気。しかも、動画内で書かれているのとこの絵(図)とは向きが逆で、こちらの絵が進化を表しているのなら、りんねたちがすれ違う時の絵は進化とは逆。つまり退化を表していることになる。
ということは、(りんねを人間。スパナを造られた存在と仮定するならば)人間の方が退化を。造られた命=人造人間・生成AI・会話型ロボット/AI(実際に物語中では、鶴原錆丸が持つタブレットに毒舌AIとして《アイザック》が内蔵。会話のフォローをしている) etc…の方が進化をし、感情や思考などがより豊かになってきているという暗示か?と深読みしてみたり。
だとするならば、錬金術で《人工生命体(モンスター)ケミー》すら造れるまでに技術が進歩したこの世界で、待ち受けているのは、『退化』。明らかに暮らしも、技術も、何もかもが便利になっているはずのこの世界で。本当に利便ばかり追求していって、いいのですか?という痛烈な風刺めいたものを感じます。これは我々の世界にも通じるものもあり、耳の痛いところです…。
冥黒の三姉妹とウロボロスについて
悪役好きの私として色んな意味で最も注目したのは、やはり『冥黒の三姉妹』ですね。
今作では、メインヒロイン。九藤りんね役の松本麗世さんもそうですが、この今作における敵幹部ポジションで、見た目一番幼く見えるアトロポス。この見た目で三女ではなく、長女というのにもびっくりしましたが、その後調べてみると、演者順では、沖田さんが子役ということで、やはり最年少。今作は、仮面ライダー作品の多様性も残しつつ、”若返り”という点も前面に押し出したのかな?と感じます。
(今思うと、ベロバ役並木彩華さんの15歳という若さでの抜擢も、次作品ガッチャードのキャスティングに向けてSNSなど試験的に反応を見ていて今回に踏み切ったのかなとも思えますが)
そもそも敵幹部の人間体に女性2人まではあっても、三人組で全員女性というのは、おそらく初なのでは?と思いますし、幹部の、しかも中心的なポストに(役上では長女ですが)子役という最年少の役者を持ってくるというのも新しい。(調べてみると、演じる沖田絃乃さんは9歳ということで、この若さでのレギュラー(主要)キャストもまた新しい)何もかも斬新でいろいろな角度から見ても、意欲(挑戦)作。攻めたな!という印象です。
そんな『冥黒の三姉妹』ですが、彼女たちのモデルを調べてみると、1文字の狂いもなくそのままありました。アトロポス・クロトー・ラケシス これらは『運命の三女神』と呼ばれる存在で、それぞれ、不可避のもの(アトロポス)(運命の糸を)紡ぐもの(クロトー)
糸を割り当て、寿命の長さを分けて計る 配るもの や分けるものなどと表記(ラケシス)となっています。これら三女神の寿命を決め、計ったり、断ち切ったりという役割の影響で我々人間の寿命が決まるとされています。
ちょうど日本神話のイザナギとイザナミ夫婦が、先立たれた妻に会いに黄泉の世界へと出向くが、妻イザナミの忠告を聞かず、醜くなった妻の姿を見てしまい、逃げ出し、人間世界と黄泉の国(死後の世界とされる)の入り口を塞いだ報復として、「あなたの国の人を毎日千人ずつ殺すこととしましょう」と言うイザナミの声が聞こえました。これに対し、イザナギは「では私はこの国に毎日千五百人の人が産まれるようにしよう」と答えたのです。これが、人間の生と死の始まりです。みたいなお話しのギリシャ神話バージョンといったところでしょうか。
どこの神話でも、登場する人物(?)やストーリーに多少の違いがあれど、私たちはなぜ生まれ、なぜ死ぬのか?人間に寿命が生まれた要因となるストーリーは必ず存在するということで。やはりここでも前項で述べた『命』という点が深くかかわってきます。
もしかすると、彼女たちがこの世界で錬金術によって最初に造られた人造人間=ホムンクルスで例えば、
邪悪な思想や、強すぎる力を持ったことに危機を感じた人間によって、「欠陥品」として『冥黒』=ウロボロス界に封じられた とかはありそう。ちょうど仮面ライダー公式ポータルサイトの方の九藤風雅の紹介に、「ホッパー1とスチームライナーがウロボロス界へ連れてきた宝太郎に…」とありますので、人間が生活している世界とは別に”ウロボロス界”なる地下世界が存在する。ということになります。
この「ウロボロス」も、同じくギリシャ神話において、古代の象徴の1つで、己の尾を噛んで環となったヘビもしくは竜を図案化したもので、1体が輪になって自分で自分を食むタイプと、2体が輪になって相食むタイプがある。とされており、(Wikipediaより)またpixivによると、ウロボロスのシンボルは、宗教、魔術、錬金術、神話、心理学における使用の長い歴史を持っている。とされ、遂に食べるものがなくなった神蛇が、自分で自分の尾・もしくは互いを喰らい、命を繋ぐ様から「破壊と創造・死と再生(不老不死)・持続(永続)性・循環」など。様々な意味や象徴を持つと言われ、これまで述べてきた、命や錬金術・神話。これら全てのワードと密接な関わりを持ちます。
※補足として
もっとも、神様やそれに匹敵する力を持つ者たちは、いつでも・自分の意思で鳥や魚。ヘビや藻など万物あらゆるものに変化したり、自然・超常現象を意のままに操ったり。素性を隠して下界に下り、人間として愛を育み、一般人との間に子供を作ったり。(もちろんこれは、神様と言えどもタブー)。「あなたの本当の姿を見せてほしい」と人間の妻にせがまれ、納得させるためにやむを得ず本来の姿で彼女の前に現れたら、その周りの雷で彼女を絶命させてしまったり(雷神ゼウスのちょっと?おマヌケなエピソードとされる)ととにかくまぁ何でもありなうえに、
例えば仏教は、そのほとんどがインド神話由来だとされていますが、インドから日本に伝わる際、文化的理由や風習の違いなどから、オリジナルとは若干の違いが生じた等のケースから例えば、
仏教における不動明王は、インド神話の破壊を司る神シヴァとされる。のように、
○○は△△神話における◇◇のように、名前などに若干の違いはあるが、大きい(広い)意味では同じとする。というようなケースだらけなので、とてもややこしいですが(苦笑)
ちなみに、タレント・庭師の村雨 辰剛さんのように、日本に帰化した人が名乗っている「辺銀」のような帰化名字。ここからも分かるように人間の場合は「帰化」と言いますが、上記のインド神話と仏教などの、神話や神、宗教などが文化的理由や風習の違いなどから、オリジナルとは若干の違いが生じた等のケースのような場合も「帰化」と言われたりします。ここは私たち人間も神・仏様なども等しく といったかんじですね。
やはり胡散臭い”上部組織”
~この事態を裏で糸引くフィクサーは誰だ!?
最後に私の考察では、おなじみになってきた例の考察をして締めくくりたいと思います。
去年や一昨年も書きましたが、
ところで、仮面ライダー としての作品が持つ根底のテーマとして、
・同族同士の争い
・親殺し
・自己否定
この3つが作品通してのテーマとしてあるといわれています。引用:当サイト過去記事「誰かのために ってすてき(nice-for-someone/)より
の考えの基、PVを見ていたら、黒鋼スパナの紹介文のところに、ありました~”上部組織”というワード。取り上げますと、
「錬金アカデミーの卒業生で、上部組織からケミー回収のために派遣された超A級の錬金術師。クールでキザなエリートで、ケミーのことは人間が作った道具にすぎないと考えている。」錬金アカデミーの卒業生=主人公らからすれば、先輩・説教が出来るポジション。しかも超A級のエリートくんで、ケミーのことは人間が作った道具にすぎないと考えている。
こんなの、本当に腹の黒い人間からすれば、利用しやすい以外の何者でもない。それなりの地位と役目を負わせ、”上部組織”の育成施設か何かで隔離して、ケミーのことは人間が作った道具にすぎない という自分たちの思想を、黒鋼スパナその人の核思考として刷り込ませ、現場でケミーカードを回収させ、都合が悪くなれば、こいつごと切り捨てればいいや~ポイ。
もっとひどければ、物語序中盤で、「黒鋼スパナという名前に違和感は感じなかったのかね?お前は造られた存在。つまり、君も冥黒の三姉妹とやらも、錬金アカデミーもすべて我々のコマ(おもちゃ)に過ぎなかったのだよ」とか言われて絶望し、以後は冥黒の三姉妹に代わり、”上部組織”の幹部・またはリーダーが悪役になり、スパナは後輩たちと和解・合流し、真の悪に立ち向かっていく。という構図が仮面ライダーの作品のテーマとしての共通項上、私には見え透いています。
そもそも仮面ライダーは、(プリキュアなどもそうですが)一般人や世間にその正体を知られてはならない。という暗黙の了解があって、そのために、学校や警察などを隠れ蓑にして、秘密組織として行動する戦士。=だから仮面ライダー という設定が多いです。
まぁ最近は、様々な事情を踏まえ、「同じ目的を持った者たちが集う”居場所”としての拠点」という意味合いの方が強くなってきていますが。
今回の錬金アカデミーも、普段は富良洲高校という、ありふれた高校であり、(隠れ蓑)その地下に選ばれたor宝太郎のように、何らかの理由でその存在を知った者たちが、そこに入れる権限を得ると。仮面ライダーフォーゼのラピットハッチのようなイメージですね。
というか、私立(市立)高校の下にアカデミー(直訳イメージ:大学)ってどうなの?って感じはしますが…
まぁそれはひとまず置いておくとしても、アカデミーというと、校長とは別に、理事長・学校法人とか、いかにも組織立てされたイメージを持ちますよね。今回の「錬金アカデミー」も、すでに”卒業生”として黒鋼スパナがいますし、(彼はまだ最近の卒業生でしょうが)錬金術という今回の作品のテーマ上、歴史を感じさせるようなイメージと、PV内でも「世界の調和と繁栄のため、研究を続けていた」と言われていたことから、やはり、それなりの歴史や系統はあると考えるのが普通です。
では、誰が・何のために作ったのか?
表向きはもちろん、世界の調和と繁栄のため とか、所属する人それぞれの願いや理想を叶えるため とかでしょうが、では、何のために黒鋼スパナを派遣した”上部組織”があるのか?もちろん開放されたケミーの収集・再保管。これがこの、「錬金アカデミー」の真の存在意義でしょう。
でも、本当にそれだけでしょうか?
もしも、悪意や私利私欲にまみれた一部の人間(もしくはマルガム)がその野望を達成するためのコマとして作り、使えるコマを見出すためのモノだとしたら……?
私が今回もそう考えたのは、もちろん、仮面ライダー作品のテーマとしての共通項上 というのはそうですが、作中の当面の悪役(中ボス)である「冥黒の三姉妹」彼女たちを見ても若すぎるし、組織として浅い。
というのも、彼女たちの見た目が若いから とかではなく、彼女たち自身が、先ほども述べたように、作られた・与えられたポジション・役目で動いている(動かされている)ようにしか、どうも見えないんですよね。
というのも、神話や宗教の始まりにおいて、ある時神様が憑代として選んだ女性が、その神の教えとして広めたのが○○教である。(例:天理教・大本教)とか、雨乞い・あるいは日光を求めるため、ある村では儀式の際、女の子を生贄として、神に差し出す風習があった。など。
仮面ライダーリバイスの考察で、アギレラについて述べた時と同じ要領ですが、
とにかく女性(女の子)の場合は神話や宗教・村の始まりの伝承などにおいて、祭り上げられやすい。または、人外の存在=神が現世で活動するための憑代)に選ばれやすいのは、我々の世界でも大いに側面としてあるからです。
冥黒の三姉妹・女3人のメンバー構成。少女の姿をしている、強力な錬金術を操るアトロポスがメンバーの中心的存在。うん、とても匂いますね。
しかも、明らかに不自然な九藤風雅の失踪。本当は、冥黒の三姉妹からケミーの悪用を防ぐため、身をなげうってまで(地獄や冥府と≒ともとれるウロボロス界というこの世界とは別の世界)ケミーカードとドライバーを守っているのにもかかわらず、表向き・世間では、突如の失踪に加え、娘りんねの説紹介文を見ると「10年前に学校が管理していたケミーカードを盗み出し姿をくらましたことから複雑な思いを抱いている」とあり、風雅のそれにも「卓越した錬金術師だったが、10年前のケミーカード紛失事件から行方をくらましていた」とあり、明らかにアカデミー側の印象操作しようという思惑が見てとれます。
仮面ライダーガッチャード、楽しくなってきましたね。
錬金アカデミーの若き才能たちと、それを取り巻く大人の思惑・陰謀。
ウロボロス界という異世界。冥黒の三姉妹に事件の動乱の裏で静かに動く、アカデミーと関係が深そうな”上部組織”。これら様々な勢力の動向に注目しつつ、1年間見守っていきたいと思います。
長くなりましたが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、今日はこの辺で。
~風の向くまま。気の向くままに~