考察

仮面ライダーセイバー第5話 感想②

どうも、「かざみわし」狩谷亮裕です。
今日は前回の続きで、尾上さんと賢人の会話のシーン。前回とシーンが同じということはセリフも同じなんですが、今回は尾上さん自身の心情を考察していきたいと思います。
ということで、

子どもを持った今だからこそ分かる、尾上さんの心情

から書いていきたいと思います。結果的にこのシーンでの会話に影響を受けて5話のような話運びになった というのは前回書いたとおりですが、それは賢人や飛羽真。言うなれば現代の若き剣士たちの話。今回は少し趣向を変えて。なぜ、尾上さんは賢人に対して距離を詰めに行ったのか?ここを深堀りしようと思います。

まず、明らかに思い悩む賢人を見つけて、自分と同じ炭酸ドリンクを投げ渡していることから、賢人の事を気にしているんだなということが分かります。
ところが、ドリンクを渡しただけでは気まずさからか、会話にならない雰囲気が自分でも気まずいから、「いや~この太刀筋よ。今度、試してみようと思ってな。」と以前から考えていた風を装って自分から歩み寄り、会話のきっかけを作る。
このあたり、人生の先輩としてさすがだなと思います。でも、炭酸持ってるということを忘れて、しかもすぐ飲もうとするから、中身全直撃を喰らうんですけど(笑)←ここに関しては後に続く、もうねぇじゃねえか や昨日から楽しみにしてた発言を見ると、純粋に炭酸を振るとこうなるということが予測できていなかったんだろうと思いますね。

でもこれも結果論として、賢人のツボを誘い、会話のきっかけを作れたという意味では結果オーライ。尾上亮というキャラクターの好きなところは、こういう、経験からくる、計算でやっている行動と今回の炭酸事件のような、計算ではないが結果的に+に転ぶ(本人はいたってまじめな)行動のバランスの良さがいい味出してるなと。

さて、この見出しでの重要なポイントとしては、このシーン中の「15年前。お前の親父が迷ってたんなら、俺は言ってほしかったけどね。」という尾上さんのセリフ。

ここでの尾上さんの狙いとしては、「小説家のやつ、目が点になってたぞ」に代表されるように飛羽真とのわだかまりを、隼人とは親友の間柄でもあった自分が入ることで解消することにあり、あまり自分の本心を語っているセリフは少ないように思えます。

それだけに上記の「15年前。お前の親父が迷ってたんなら、俺は言ってほしかったけどね。」というセリフはこのシーンの核心であると同時に、尾上さん自身もカリバー=隼人の裏切りに対してショックというか、俺があの時どうにかしていれば止められたはずだ。というような後悔の感情があるんだなということがよく分かります。

それと15年前と今とでは尾上さん自身、決定的に違うことがあって。それは、
15年の時を経て自らも子持ちになったこと。つまり”守るべきもの”ができたことで感情や考えが違ってきたり、あの時の親友の行動や考えは到底理解できなかったけど、自分も子持ちになってみれば、あぁ、なるほど。となるというのは私たち現実に生きている者からしてもうなずけるシーンかと思います。

自分もそら という子ども。そして家庭を築いた今だからこそ、逆に小さい子供からしてみれば、大好きな尊敬するお父さんが急にいなくなって、しかもわけのわからない異世界が出てきて、怪人たちと手を組んで事件を起こした首謀者だった。それが親友だというだけでもこれだけ後悔や悩みがあるのに、そりゃ実の息子だったら思い詰めるのもしょうがねぇよなぁ といつしか幼い日の賢人を想像の中で自分の子どもに置き換えて接しているところがあるのかなぁと。だから余計にほっとけない。世話を焼きたくなるのかなと思ったり。

※今回のこの考察はちゃんこPさんの【仮面ライダーセイバー】これで話は終わりだ。カリバーはエスパーダの父親だった!ブレイブドラゴンとジャアクドラゴンの共鳴がアヴァロンへ導く!?<第5章>10月4日(日)放送 感想 考察を参考にさせていただきました。

富加宮隼人は今も悩んでいる?

ここからは推察多めになるんですけれども、この「15年前。お前の親父が迷ってたんなら、俺は言ってほしかったけどね。」のセリフが本当のことであるならば、富加宮隼人は15年前から迷い、悩んでいたということになります。まぁ、賢人の回想を見ても、尾上さんや彼のことを知る面々の彼に対する言葉を聞いていても、前回も書きましたが、人柄がよく、真面目。そうでなければ、組織で剣士としてはやっていけないでしょうし、見たところ寡黙で必要以上のことをしゃべらないから、仲間内からの信頼も厚いと。

今これを書いている時点で、6話終了後2日経っているわけですが、6話でストリウスにアヴァロンで力を手にしたその後、あなたは何をするつもりか?と聞かれても、それには答えず、口を濁していました。この辺りについては、6話の考察でも触れようかなと思っていますが、

15年前ソードオブロゴスを裏切り、ワンダーワールドの支配を狙う魔物たちと手を組んだのも、すべてはアヴァロンのため。第3話でのカリバーのつぶやきを踏まえると、聖なるワンダーライドブックはこの手に。と言っていたことから、聖なるワンダーライドブックは自らの手中にあると置き換えることも可能ですから、もしかすると、カリバーはメギド達と完全決着をつけるためには、アヴァロンで力を手にすることが絶対条件であるから、仲間たちから反感を買うのも承知で、敵に回っているとか…?

ただ、ここで少し気になるのが、アヴァロンに眠る大いなる力というのは、玩具情報ですでに明らかとなっている、10月31日発売のキングエクスカリバー&キングオブアーサーワンダーライドブックとイコールだと思われます。第7話でアヴァロンに足を踏み入れ、この力を巡ってカリバーとセイバーが激突するようですから、これはもう明らかでしょう。

このおもちゃの遊び方説明をみていると、明らかにカリバーではなく、セイバーが扱っています。セイバーの強化アーマーになったり、セイバーといっしょに戦っていたり…。
後々カリバーが同じように使うシーンもあるのかもしれませんが、この戦いではひとまず、セイバーに軍配が上がるのも事実のよう。

となると、玩具情報からの展開先読みでカリバーには非常に申し訳ないのですが、カリバーが15年前から悩んでいたこと・進めていた策というのが、アヴァロンへ到達し、このキングオブアーサーワンダーライドブックの力を手に入れることだとするならば、それは失敗に終わるのも、隠れた決定事項。

私が注目したいのは、ストリウスも言っていた「アヴァロンで力を手に入れたその後」。もう一段階踏み込んで言うと、「アヴァロンで力を手にしようと15年も前からメギド達とも手を組み画策してきたことが失敗に終わったその後」。

崩れ去って躍起に暴れまわるのか。正式に己の行いを詫びてその真意を説明し、ソードオブロゴスに戻り、剣士としてメギド達と対抗するのか?はたまたその暇もなく、疑問を持たれていたストリウスらメギド陣営によって葬られるのか?
おそらくカリバーにとって、このアヴァロンで力を手に入れることに失敗する ということが、人生初の大きな挫折だと思うので、それを経験した7話終盤あたり~の彼の動向も楽しみに見守っていきたいですね。
参考動画:【仮面ライダーセイバー】ネタバレとか言うレベルではない圧倒的物量!ついに令和のズバーン現る。仮面ライダーセイバーはそして、武器になる。情報解禁 感想 考察 解説【情報解禁】

※余談 今のカリバーは闇に支配された操り人形である可能性…

この見出しの真上に、今後の玩具発売情報=ストーリー展開を分かりやすくまとめてくれている動画があったので、「富加宮隼人は今も悩んでいる?」の考察をふたたびちゃんこPさんの動画をもとに考えてきましたが、同じ動画の中に、カリバーが変身に使用する邪剣カリバードライバーと闇黒剣月闇(アンコクケンクラヤミ)も紹介されています。

ちゃんこPさんが言われている中で私も気になったのが、本来変身に使用する「ジャアクドラゴン」以外のワンダーライドブック(ブレイブドラゴンなど)を使用すると、「ジャアクブレイブドラゴン」、「ジャアクライオン」のように自動的にジャアクリード。すなわち『闇堕ち』しているわけです。今回の仮面ライダーは、聖剣に選ばれた者が鎧をまとい変身する資格を得る。というスタンスが見受けられることを考慮しても、聖剣自体が意思を持っていると考えてよさそう。

また、変身音声にも「光を奪いし漆黒の剣が暗黒竜を支配する」とあることからも、この闇黒剣月闇という剣は装着者自身も次第に闇の中に支配する。恐ろしい力を持った剣なのかなと推測できます。

前回の記事でも少し触れましたが、ここで浮かび上がってくる疑問というのが、現在の仮面ライダーカリバーがはたして本当に富加宮隼人なのか?という疑問。
15年前。ソードオブロゴスを裏切り、事件の発端となったのは、息子である賢人の記憶や、親友である尾上さんのセリフを聞いてもこれは、間違いないでしょう。しかし、

我々が今見ている、あれから15年経った現在の仮面ライダーセイバーの世界線でもカリバー=富加宮隼人が成立するとは限りません。私は違う人物。もしくは、上述したように、自分の意思ではなく、暗黒剣の操り人形となった隼人で、それを後々セイバーらソードオブロゴスの面々が救う とか。カリバー=隼人だったとしても、一捻り何かエッセンスを加えてきそうだなという気はしています。というのも、

https://www.tv-asahi.co.jp/saber/news/0009/

テレビ朝日の公式で、富加宮隼人や彼を演じられる唐橋さんのことを書いたニュース記事で、まずいきなり題名から「裏切り者の闇の剣士“正体”判明!?」と!マークだけならまだしも?マークまで一緒に入っていたり、正体をダブルコロンでくくっていたり。

文章を読んでみると、彼は尾上亮/仮面ライダーバスターの親友でもあったらしいのですが とぼやかしていたり。
(一方で尾上さんのキャラクター紹介の時は、仮面ライダーカリバーとは親友だった。彼がなぜ裏切ったのか探りつつ…と親友であったこと・隼人が裏切ったことを明記している)

東映の5話の相関図を見てみても、仮面ライダーカリバーと富加宮隼人との間に同一人物?と互いに矢印が引かれてあったり。裏がありそうでしかたない。

仮面ライダーセイバー第6章「疾風の如く、見参。」

もしかすると、暗黒剣やカリバーの装備自体、メギド側が人間に対して用意した”保険”のようなものなのか?とかいろいろ考えてしまいます。

さて、今回の5話の考察は1記事ではまとめきれず、2記事構成となり、両方ともそれなりに長くなってしまいました。
また来週までに6話の考察を書きあげようと思っていますが、先ほども言った通り、これを書いている時点で6話終了から2日経っています。なのである程度今回と重なる部分もあるかと思いますが、ご容赦を。
6話は禁書まわりのことを書こうかなぁ…と考えています。もう一度見直さなければ。

それでは、今日はこの辺で。
~風の向くまま。気の向くままに~