考察

仮面ライダーセイバー第6話 感想

どうも、「かざみわし」狩谷亮裕です。
前回まで、2部に渡る仮面ライダーセイバー第5話の感想と考察にお付き合いいただきましてありがとうございました。今日はようやく先日放送された第6話の感想を書いていきたいと思います。第6話の見どころとしては、

仮面ライダー剣斬、見参

やはり作中6人目となる、仮面ライダー剣斬の登場。インパクトありましたね、各考察動画などでも言われているので私も改めて見てみたら、確かに剣斬には変身バンクがありませんでした。その物珍しさもインパクト大ですが、それをお膳立てしているように(?)現状、12月までに発売が予定されている玩具情報の中で存在が明らかになっているライダーの中では、登場した順番が6番目。初登場話数も第6話と。狙ったかの如く6で彩られていました。

早くもネット上では、他のライダーには初登場時の変身バンクがあったのに、剣斬だけないこと。そして、剣斬に変身する緋道漣が「強さ」を追い求め、執拗にこだわる点から、死亡フラグ とまではいかないものの、闇落ちフラグなのではないか?とささやく声もチラホラ。果たしてどうなることやら…。

私としても今まで悪役に目を凝らしてみてきた観点からいうと、仮面ライダードライブの2号ライダー。マッハのように、あれは暗い夜のシーンで、これ以上なく分かりやすい闇落ち(厳密にはしたフリだった)ですが、漣も同じようなことにならないか?心配ではありますね。

特に最近の敵幹部はだんだんと周到になってきていて、「コイツこっちの戦力として利用できそうだな」ということを分析したうえで色々と弱みを突いて接触してくるのですが、闇落ちする人の特徴には、大きく2つのパターンがあると私は思っていて、

1つは、今回の漣もこちらに当てはまるかと思うのですが、

・自分の信じる「強さ」に過信しすぎるあまり、自分より強い相手に負けたor今作でいうとストリウスのような頭のキレるキャラにうまく利用されて闇落ちするパターン。もう一つは
・敵の幹部や組織全体に自分の弱みを握られていて、闇落ちせざるを得ないパターン。
これは、仮面ライダーゴーストの仮面ライダースペクター・深海マコトなどが当てはまるかなと思います。

ソフィアのことも「ソフィアちゃん」と呼んでいたり、飛羽真のことを「マジないわ~。したっぱか」と言ってみたり。自分の信じるものに対しては素直で純粋で。剣斬の戦闘スタイルや彼の動き一つとっても、まさに猿が飛ぶようにすばしっこい。裏を返せば、状況判断能力は持っていても、必要なところでぱっと見だけで判断する。「早とちり」ってやつですね。この節は見受けられるので、その純粋さ等を突かれて闇落ちしないかな…?と心配しています。

特にこれだけ仮面ライダーの人数がこの先も出ることが確約されている中で、敵サイドに仮面ライダーがカリバー1人というのも考えにくいだけに、心配です。

6話は物語もスピーディー

第6話は、物語中盤で飛羽真がストリウスに変身能力を奪われてしまったことをきっかけに、カリバーが目的としている地でもある『アヴァロン』についても紐解かれることになりました。考察に入る前に本編セリフから抜粋して要点をまとめると、

アヴァロンとはどんな場所か?→かつて、誰にも扱えないほどの強大な力があった。その力を封印したとされる場所。

そこにたどり着くためには、いくつかの扉(ゲート)があり、最初の扉は『時のはざま』。
だが、『時のはざま』の扉を開くには、閲覧禁止の本=禁書に書かれている順が必要。

禁書に書かれていること(一部)
世界が解けるとき、まばゆい光と二匹の竜が重なり、(ブレイブドラゴンジャアクドラゴン?)世界の谷間に道を示す。時のはざまに王が眠る。

かっこでも書きましたが「二匹の竜」というのはブレイブドラゴンジャアクドラゴンもしくはそれらを使える聖剣で、「時のはざまに眠る王」というのが、キングエクスカリバ―。そしてその力を内包したキングオブアーサーワンダーライドブックのことであろうというのは今後の展開から見ても想像するのは容易なんですが、今回の考察ポイントはこの一文。

「13の物語を剣でつないだ時…」。

物語が飛羽真目線で語られたり、同じくアヴァロンを目指す、カリバーとストリウス側の目線で語られたり、「まばゆい光と二匹の竜が重なり」が2度繰り返さり、間に戦闘シーンが入ったりと。視聴者を錯乱させるための仕掛けがふんだんで一筋縄ではいきません。この辺りは次回、第7話で飛羽真と賢人が実際に行くので、もう少し詳らかに語ってくれると思いたいのですが、現時点で多くのファンたちが頭を悩ませているのが、

「13の物語を剣でつないだ時…」。この一文なんですよね。
飛羽真はこの一文とそれに続く文。そして、何かの剣術で剣の振り方の所作のようなものが書かれたもう一冊の本で何かに感づき、禁書に書かれていた13の丸で囲われた何かの絵を線で結び、魔法陣のような形を描いていましたが、そもそもこの丸で囲われた何かの絵が何を表しているのか?これが大論争を起こしています。

この考察として一番多いのが、セイバーそしてカリバー。アーサーなどこの「仮面ライダーセイバー」という物語自体が『アーサー王伝説』をモチーフとしていることは明らかであり、アーサー王含めて円卓の騎士が13人いる。

そして、13の物語を剣でつなぐ という文面から、これは仮面ライダー=剣士・剣の本数であるという意見が多いようです。
確かに今年久しぶりに復活した番組のエンディングの最初のカットにも三銃士のそれを彷彿するように、剣を重ねるセイバー・ブレイズ・エスパーダの姿があり、一見それっぽいんですが、私は必ずしもそうとは思えません。というのも、

この3人は「聖剣ソードライバー」で変身する、剣士の中でも特別な3人。ここにセイバーと対を成し、「アヴァロン」到達に必須ともされるカリバーを入れた4人。これらは前回の記事にも書きましたが、聖剣(あるいは邪剣)の意思で装着者を見極め、それと合致するものに剣自らドライバーとなって変身するための力を与えるものです。

しかし、残りのバスター剣斬、11月前後に登場するスラッシュ。彼らはドライバーではなく、「ソードオブロゴスバックル」で変身します。変身に使用する道具には「ソードオブロゴス」と文字通りがっつり人間が作った組織の名が入っています。

実は仮面ライダーセイバー第6章「疾風の如く、見参。」

の相関図の下の文に興味深いことが書かれているので引用すると、

剣斬は聖剣ソードライバーではなくバスター同様、オリジナルの聖剣、風双剣翠風で戦う剣士です。

 

オリジナルの聖剣…。ここから想像できるのは、「ソードオブロゴスバックル」を用いて戦うライダーの武器となる剣は、聖剣ソードライバーのように、意思のある剣が鎧を貸すというスタイルではなく、組織名が入っていることからも、人間が作った、神話や本の伝承などに由来しない。そういう意味でのオリジナル。簡単にいうと「人工物」です。

これが仮にあたりだとして、剣士ではたどり着けない。その存在が禁書に載るような聖なる場所の説明の、「13の物語を剣でつないだ時…」に神話などをモチーフにして作られたとはいえ、所詮人工物の剣がカウントされるでしょうか?されないのが普通でしょう。
よって、この13の絵は剣士や剣の本数ではないと考えます。

※補足 メインの変身に使われるワンダーライドブックのシルエットが、ライオンは一致したとしても、一致具合が致命的に少ない。そもそも重要ポジションであるはずの二匹の竜が見当たらない。)

仮面ライダーセイバーは敵・見方問わず、「神獣生物物語」この3つの内容に分けられた本が登場し、ライダー勢は各ジャンル一冊ずつ。最大計三冊までワンダーライドブックを使用でき、敵対組織であるメギドらが持つアルターライドブックもこの3ジャンルに分かれており、各ジャンルに対応した人間体を持ったメギドが登場しています。

この「13の物語」というのは、「物語」というジャンルがあるので、シンプルに
「13の物語」=(ランプドアランジーナのような物語のジャンルの本の冊数)を表しているのかなぁと思ったり、もう一つ思うのは、この絵の中に王冠をかぶった魚のようなものがあり、これが

ハンザキメギドの元となったアルターブック「ハンザキサンショウ王」を指している?(王の誕生の邪魔はさせない」とか言ってたしね。)と仮定すると、メギド側に関係する絵なのかな~とも思っています。

話の流れ的にもソードオブロゴス側に禁書があるのは分かるのですが、メギド陣営にもアヴァロンにまつわる禁書があるというのが、いかにもうさん臭くて。

そもそも仮面ライダー作品というのは、「ライダー側と敵対組織が変身や、怪人を生み出す時などに使うアイテムの出自は同じところにある」ということが作品通して言えるので、これを踏まえると、ソードオブロゴスと幹部メギドたちが何らかの癒着ではないけれど、つながりを持っていても不思議ではありません。

私の考察としては、こんなところでしょうか?
いずれにしても次回、アヴァロンへの扉は開かれるので、言及を待ちたいと思います。

仮面ライダースラッシュの正体判明?
そして次回は特撮ゆかりのあの人も登場!

同話終盤で、「アヴァロン」への行き方について、調べ終えた飛羽真を「まったく無茶苦茶する。絶対にアヴァロンにたどり着け」と。
当初はアヴァロンから遠ざけようとしていた大秦寺ですが、「火炎剣烈火の封印が解けないと、何も守れない。何も救えないんです!」という飛羽真の真っすぐな思いを受け、かつて自分たちの代ではたどり着けなかった無念を、もしかして飛羽真なら…と思ったんでしょう。大秦寺も実は、飛羽真を応援していたんですね。

今は刀鍛冶として、現場で戦う剣士とはまた違ったアプローチで飛羽真たちをまさに「陰ながら」支えている大秦寺の、ちょっと人見知りな、でも心の熱さなら負けず劣らずのものを持っている。そんな一面もみれて、そして飛羽真との関係性が深まって、この二人ならではのシーンに仕上がったのではないでしょうか?作業を終えた2人に差し込むやわらかな日の光が、それを静かにたたえてくれているかのようです。

そしてそこで、ソフィアから受けた「スラッシュ」という言葉に引っかかっていた飛羽真はこの「スラッシュ」が大秦寺であることも突き止めました。これで12月までに登場することが明かされている、すべてのライダーの名前が登場しました。

 

そして、6話放送後更新されていたニュースを見ると、5話終盤で唐突に視聴者に明かされ、続く6話で明らかになった幹部メギド、ズオスと仮面ライダーブレイズ・倫太郎との因縁。15年前、ズオスがズタズタに切り刻んだという、先代の水の剣士にして倫太郎の剣の師。長嶺謙信。

倫太郎もメインの変身に使っているのは、「ライオン戦記」「生物」のジャンルのワンダーライドブック。ズオスも同じく、「生物」を司るメギド。奇しくも2人ともを基調としたカラーと、共通点があります。

そんな2人の運命に大きく関わる長嶺謙信を演じるのは、こちらもと深い関係があり、過去に『轟轟戦隊ボウケンジャー』(2006年)の最上蒼太/ボウケンブルー役で特撮出演経験もある、三上真史さん!ということで、ハイ、もう、青だらけですね。

私個人としては、セイバーを観る前に他局ですが、NHKEテレの「趣味の園芸」を観てからのセイバーという流れなので、来週は2度続けて三上さんの顔を拝見することになります。
三上さんの、そして長嶺の”果てなき冒険スピリッツ”、しかと見届けたいと思います。
https://www.tv-asahi.co.jp/saber/news/0010/

それでは、今日はこの辺で。
~風の向くまま。気の向くままに~