考察

仮面ライダーセイバー第8話 感想

どうも、「かざみわし」狩谷亮裕です。
今回の第8話はひと言でいうと、飛羽真がキングオブアーサーの力を真に使いこなすまでの過程。
そして、その道中で尾上さんが石化されてしまったこともあり、一致団結してソードオブロゴスの仲間同士の絆も深まったよ といった内容でした。
そのなかで気になったシーンが2つほどありましたので、考察していきたいと思います。

真の力が解放されたときまた会おう の意味とは

8話のオープニングに入る直前のシーン。アヴァロンで飛羽真を待ち受けていた謎の男が放ったこのセリフ。「真の力が解放されたときまた会おう」

物語終盤で飛羽真が仲間を信じる力こそが、巨大な剣と強大な力を使いこなすことにもつながる。アーサー王も仲間である円卓の騎士を信じることができたからこそ、敵に立ち向かうことができた。

これに気づいた時、ベルトに刺してあったキングオブアーサーライドブックが光りだし、真の力である、ロボモードを扱うことができた。というのが8話の流れだったので、謎の男がこのセリフを言ったときは、飛羽真はまだキングオブアーサーを使いこなすには至っていなかったわけです。

シンプルに考えて、キングオブアーサーの真の力=ロボのような巨大な剣士の姿になる ということで物語の展開的にも間違いはないと思います。
タッセルも「キングオブアーサーの秘められた力。それって巨大な剣士のことだったんですね」。と言っていましたし。

しかし、だとすると、謎の男が言ったこのセリフ。8話の序盤に言おうが、終盤に言おうがどちらにしても疑問が残ります。

本編のように序盤に言ったのであれば、飛羽真は無事キングオブアーサーの真の力を手に入れたことになるのですから、終盤に白い空間から。(ロボ自体が謎の男の正体であるならばロボの口から)「よくやった」とか「それでいい」とか。言葉数が少なくても、飛羽真を認めたり褒めたりする描写やセリフがあってもよかったのに、8話で謎の男が登場したのは
あのワンシーンのみ。

このことから、飛羽真を含めた周囲や、仮面ライダーセイバーのストーリーテラーであるタッセルでさえも飛羽真はキングオブアーサーの力を使いこなしたと思い込んでいるけれど、本当はまだ、使いこなせていないのかなぁ。と詮索してしまったり。

物語終盤で「真の力が解放されたときまた会おう」と言った場合でも、同じ理由です。
こちらの場合、視聴者側にはより分かりやすく『飛羽真は使いこなせていない?』と疑問を抱かせてしまうので、それを避けたかったのかなぁ…。

いずれにしても、飛羽真がアヴァロンで謎の男から手渡されたもう一冊の分厚い本。これと何か関係がありそうな気がしてなりません。

 

※追記
この記事を仕上げている最中に飛び込んできた雑誌情報によると、少なくとも来月中には
(おそらくストーリー展開的には次回9話か10話あたり?)カリバーがジャオウドラゴンに強化されるようです。
公式にも、「アーサー王の力を使いこなした飛羽真。カリバーとストリウスはそれに対抗してあらたなライドブックを生み出そうと画策する。…そして、剣士たちが持つワンダーライドブックの力が必要となる」と書かれていることから、

仮面ライダーセイバー第9章「重なり合う、剣士の音色。」

次回9話でカリバーが剣士たちを捕らえるようなので、そこで必要な物を手に入れ、9話終盤~10話で強化という流れ?だと思われます。

お知らせ
※以前ここには仮面ライダーカリバージャオウドラゴンの画像を載せていましたが、
来年1月1日~改正著作権法が施行されることに伴い、当サイト「かざみわし」では画像を削除しました。
今後は基本、画像等は極力使わない方針でいき、画像を扱う場合は、正式に公式から発表があった玩具情報などのみに限定することとします。
よって、雑誌のネタバレ画像等は、今後につきましても扱わないことをお知らせします。

唯一の救いは、カリバーとストリウスがあらたなライドブックを生み出そうと画策 と書かれているので、あくまで飛羽真から奪ったものではなくて、自分たちが作り出したものと考えると別物な気もしますが。
シルエットが似ているだけに、一抹の不安が…。

飛羽真くん。君、操られてないかい?
~かざみのボヤき~

ここからは、8話中で気になったワンシーン。今回はひとことを重箱の隅をつつきながら考察していきたいと思います。非常に細かなところなので多分、はずれていると思います。
そして、言葉のニュアンスの違いのようなところをつつく、非常にマイナーなボヤきなので、面倒くさいなと思われる方は飛ばして読んでもらってもかまいません。
前置きはしたので、本題に入ります。

そのシーンとは、飛羽真が尾上さんの息子そらくんや芽依に励まされ自分を取り戻し、メドゥーサメギドを倒す「物語の筋書き」を文字にするシーン。俺は何をやってたんだ、まるで見えてなかった。いちばん大切なことが!と机に向かう飛羽真を見て、もしかして新作思いついた?と活気づく芽依にむかってかけた言葉。
「あぁ、俺は小説家だ。俺が仲間たちと紡ぐ物語を書く」←これです。

この、「俺が仲間たちと紡ぐ物語を書く」。さらに考察するのに余分なフレーズをそぎ落とすと、このようになります。
「俺が紡ぐ物語を書く」。これと似たような言い回し、どこかで見なかったでしょうか?

そう、メギド紹介ページのストリウスの一文。
「自らの興味を引く物語を作るべく画策する」

最近私はストリウスに特に注目して、他のメギドとは違う目的を持っているんじゃないか?とかああだこうだ事あるごとに書いていますが、彼は多分、ワンダーワールドの支配もさることながら、行動の本質はここにあるんじゃないのかなと思っています。

そういえば8話でもカリバーとの会話で、なんだか面白そうですねぇ。あなたの留守中、こちらも面白いことになってますよ。と同じ会話の中で二度「面白い」という言葉を用いたりしていますし、彼はことの結果はもちろんですが、自らが関わっている(関わった)作戦の筋書きの面白さ を何より重視する傾向が強いのかなと。

そんなストリウスと飛羽真がどう結びつく というより引っかかるかといいますと、
飛羽真も自らの興味のあること(とりわけ本や物語のこと)ついては、子どものように周りが見えなくなって没頭したり、相手に説明したり。ここは2人共通の部分。

私が何より気になっているのは、「あぁ、俺は小説家だ。俺が仲間たちと紡ぐ物語を書く」といった後、原稿にして一連のピンチを脱する作戦を説明したこと。みんなに分かりやすくするために物語調にした といえばそこまでなんですが、これって、飛羽真の頭の中では、作戦=物語の筋書きを作っているということにもなります。
(飛羽真自信が、この物語にはみんなの力がどうしても必要なんだ とわざわざ「物語」というフレーズを使っていることからも明らか)
そういう意味ではこの時飛羽真もストリウスと同じように「自らの興味を引く物語を作るべく画策」したわけです。

ここまで読むと、完全な深読みかもしれませんが、この私が気になっている飛羽真のセリフの後カットが切り替わり、「さ~て、ここからどうしましょうかね」とストリウスのセリフが流れるのも、この2人の関係性を暗に示しているものなのかなぁ~とも思ったり。
もしかして飛羽真の15年前の事件の記憶があいまいなのも、なぜ持っているか思い出せないWonder Story の本を手にしているのも、ストリウスによる飛羽真の記憶への介入・書き換えが影響していたりとか…(飛羽真くん。君、操られてないかい?)

それを強めるわけではありませんが、2人には他にも意味深な接点が2つあって、一つは
幹部メギド達の中で最初に飛羽真と接触したのは、セイバーの変身能力を封印するため、人間体で近づいたあの時。飛羽真にとっても一般の人間と思って助けに行ったら、幹部メギドだった というのが幹部との最初の出会いだったはずです。

もう一つは、メインで使っている本のジャンル(セイバー:ドラゴン=幻獣・ストリウス:物語)は違いますが、2人とも変身すると赤を基調としているということ。

もしかすると、ソードライバーで変身する3人と3体の幹部メギド。そしてワンダーライドブックとアルターブック。その双方に存在する、3つのジャンル。彼らは同じ色の者同士で何か関係があるのかなと思えてきます。

まとめ

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
さて、もう知っておられる方もいるかと思いますが次回第9話から新キャラクター、神代玲花(しんだい・れいか)役としてアンジェラ芽衣さんのレギュラー加入が決定したと報じられています。

ソードオブロゴスのもう一つの基地、サウザンベースから訪れた使者で、仮面ライダーセイバー、神山飛羽真の力を見極めるためにノーザンベースに接触を図っているが、その理由や真の目的は不明。
しかし、今後のセイバーたちの運命に深くかかわっていく役どころとのこと。

https://www.tv-asahi.co.jp/saber/news/0013/

「セイバーの力を見極める」と書いていることからカリバーとの関係性や、服装が黒を基調としているところを見ると、幹部メギドの人間体もそれぞれよく似た服装だったよな とか。(そういえば、現在カリバーに変身している男も黒づくめ)
もしかすると、15年前の争いで富加宮隼人が幹部メギド含めてつくったのがサウザンベースで、北と南にそれぞれ拠点を作って争っている? とか。色々と考えてしまいますね。

そして、満を持して「音の剣士」、仮面ライダースラッシュが登場。
これまで、ソードオブロゴスの刀鍛冶として、裏方で手腕を発揮してきた大秦寺が「音の剣士」としてどのような活躍を見せてくれるのか?

次回も見どころ盛りだくさんですが、来週11月1日(日)は第52回全日本大学駅伝放送のため1週お休みとなります。なので、第9話放送は2週間後の11月8日!
間違えないようにしましょう。

それでは、今日はこの辺で。
~風の向くまま。気の向くままに~