どうも、「かざみわし」の狩谷亮裕です。
先日、仮面ライダーギーツの制作発表の動画を見て思ったことや考察等を書いていく と言いましたので、今回はそちらになります。
今回は、当面の敵組織となる「ジャマト」側に幹部がいるとか。そういった情報が一切なかったので、かなり推測多めの考察となります。よければ最後までご覧ください。
Contents
”謎”な人物が多いキャラクター設定
~主人公 浮世英寿はある程度完成されているキャラクターから始まる~
まず、キャラクター設定を見ての率直な感想は、”謎”な人物が多いな~ という印象。
何しろ主要キャスト6人中4キャラに”謎”とついている。もしくは、制作発表動画内で演者本人から”謎”という言葉が出ているわけですから。
まぁ、物語初期でまだ何も決まっていないことも多い中ではあるので、仕方ないことでもあるんですが、少なくとも主人公は、歴代だと例えば「仮面ライダーエグゼイド」の宝生永夢や「仮面ライダー電王」の野上良太郎のように、最初は「大丈夫か?」と視聴者に一抹の不安を覚えさせるような、いわゆるへっぽこキャラで、視聴者と共に回や話数を重ねるごとに経験を積んで成長していくタイプではなく、
例えば「仮面ライダーカブト」の天道総司や、最近でいうと、「仮面ライダーセイバー」の神山飛羽真のような、ある程度その過去や人物像に謎な部分はあっても、物語開始当初から”大人”として完成している人物像があり、周囲からも頼られたりするタイプ。
今回の浮世英寿もこのタイプで、謎の多い『デザイアグランプリ』への参加動機や、タキシードを身にまとう理由など。主人公に闇や謎を含ませて、序盤は仮面ライダーギーツの世界や重要ワード・組織等を描写しつつ、徐々にそれらにフォーカスをしていく形になるのかなと思っています。一種の謎解きミステリーのように。
そういう意味では「仮面ライダー龍騎」のようなバトルロワイヤル要素はもちろんですが、
「仮面ライダービルド」のような進み方をしていくのではないかと睨んでいます。
今回のモチーフには「和」や「日本的文化・伝統」がとりいれられている!?
今回の仮面ライダーは、「動物」がモチーフとして採用されており、「白いキツネ」や「緑のタヌキ」、「金色のネコ」などがあるのですが、裏モチーフとして、(もしかして裏の裏ぐらい?)には「和」や「日本的文化・伝統」が取り入れられているのではないかと提唱します。というのも、
主人公・浮世英寿。
彼は主人公ということで『エース』がかかっているのはもちろんのこと、苗字である浮世。
これは、「浮世離れ」の浮世から取られているのではないかと思います。
何しろ彼は、『デザイアグランプリ』で現在不敗を誇っており、戦闘センスも類まれなものを持つ天才肌。この設定から考えても、「世間の常識や規準から離れて超然としていること。」これが浮世離れの意味なので、まさに彼そのもののことではないでしょうか。また、
変身に使うメインの動物が白ギツネということで、京都・伏見稲荷大社の神獣よろしく聖なる獣なので日本の神話や古き伝承も取り入れられています。
今作の2号ライダーは、先に情報が割れていて、バチバチにライバル心を燃やす吾妻/仮面ライダーバッファ と思いがちですが、動画のキャラクターの紹介順から考えても、
就活中の「緑のタヌキ」仮面ライダータイクーンこと、桜井景和くんで間違いないでしょう。
これなら、「キツネとタヌキの化かしあい」という言葉が上手くくっつきますし、どこかのライバルのうどんとそばになりますしね。 ←それは違う
という冗談は置いておくとして。
その桜井景和も、ネットで「景和」と検索すると、「古美術 景和 伊藤若冲」などと出てくるので、これも日本的で「和」の要素を含んでいる。
そして、仮面ライダーギーツ、浮世英寿にライバル心を燃やす吾妻道長。
彼もメインカラーが紫で一匹狼という立ち位置を考えると、(仮面ライダースペクター ノブナガ魂のイメージが強すぎるからかもしれませんが)かつて天下統一目前まで成し遂げた織田信長を想起させるほか、「この世をば、我が世とぞ思ふ望月の~」の句を詠んだ藤原道長も連想させます。
また、「吾妻」この字で出てきた紫のライダーといえば、かつて赤石とともに悪魔の始祖ギフと契約を交わした男、アヅマの血を引いている?ではなく、鎌倉時代に編纂された歴史書
「吾妻鑑」の字と同じ。これは源氏だけでなく、後の世で天下泰平を成し遂げた、徳川家康もその参考にしたという、天下人の愛読書としての側面もあります。
というように、私の拙い推測とリサーチで調べてみたところ、そのキャラクターの多くに「和」や「日本的文化・伝統」の要素が見つかりました。
また、余談ですが、『デザイアグランプリ』における敵、「ジャマト」。これは
彼らを倒したり、彼らに襲われている人々を助けるとポイントが加算されるという、このゲームにおいての『必要悪』な存在。(この『必要悪』というワード。次の考察ポイントになりますので、覚えておいてください。)つまり、仮面ライダー達からしてみれば、「ジャマ」な存在。この「ジャマ」と。では”ト”は何と掛かっているのか?
先ほどからの「和」や「日本的文化・伝統」との関わりを考えると「ジャマト=”ジャマ”+ヤマトもしくはヤマタノオロチ」が掛かって「ジャマト」になっているんだとしたら、面白いですね。これにちなんで、仮面ライダーギーツの最終フォームなどがヤマタノオロチを討伐した武神スサノオを思わせる、大きな槍を武器として使うなどの展開も見てみたいところ。
仮面ライダーギーツ 浮世英寿は、PR動画内で銃を起用にクルクル回して戦っていますが、最終的にいかにも力任せな大槍やトライデント(三又の槍)なども使いこなせています。となれば、彼の「天才的な戦闘センス」の裏付けや証明にもなりますし、彼なら最終フォームまで待たなくても、様々な武器をすでに使いこなせていそうですよね。妄想は耐えません。
仮面ライダーセイバーに見る
~表記が違うキャラクターは注意深く見よ の法則性~
次が最後の考察となります。
先ほど私は、このように書きました。
(この『必要悪』というワード。次の考察ポイントになりますので、覚えておいてください。)
これがどういうことかというと、「ジャマト」は英寿ら仮面ライダーにしてみれば、大いにジャマな存在です。それどころか、人を平気で殺めようとするし、どこか別の次元に閉じ込めているような描写もありましたので、我々一般人にとっても大変な脅威です。しかし、見方を変えれば、
「ジャマト」彼らを倒したり、彼らに襲われている人々を助けるとポイントが加算される。この『デザイアグランプリ』においては一番ポイントが高かったものが、優勝し、自らの理想の世界を叶える権利が得られるわけですから、ポイントを得るための基準となっている彼らはこれほどまでにむごいことをしようと、このゲームにとっての『必要悪=なくてはならない存在』ということになります。
また、ゲーム=グランプリ・大会という性質上、運営陣。つまり、ゲームをコントロールする存在が必ずどこかにいる ということになります。
同じゲームという側面で言えば、先ほども例に出した「仮面ライダーエグゼイド」。これの主要ゲームの一つである、『仮面ライダークロニクル』。作中における首謀者だった檀政宗。彼はこのゲームを完成させ、終わりのないゲーム=永遠に世界に誇るべきコンテンツを作るという目的のために、仮面ライダーたちや、その敵怪人であるバグスターも彼らすべてを”道具”とみなし利用していました。
多くの犠牲者・死者まで出しているにもかかわらず、この事態を生み出した張本人は、怪人バグスターでも、人間の姿をとった何者かでもなく、紛れもない、たった一人の人間の歪んだ思想や歪んだ愛情から来ていた という悲しい真相でした。
仮面ライダーシリーズにおいて、「エグゼイド」に限らず、何か大きな事態を起こしているのは、たどっていけば怪人側ではなく人間(組織)で、怪人側もある意味被害者だった というのは、頻出の場面。よくあるあるな話です。
仮面ライダーギーツの世界における『デザイアグランプリ』も一種のゲームなわけですから、これと同じことがおそらく当てはまるであろうとの想像は簡単です。
では、ギーツの世界において、『デザイアグランプリ』なる大規模なゲームを開催し、野望達成をもくろんでいるのは、一体誰か? 現時点では、もちろんはっきりしたことは分かりませんが、推測することは可能です。現時点で怪しいのは、ギロリとツムリこの2人です。
まず、思いっきりこの2人は、ゲームのナビゲーターとコンセルジュとしてがっつり『デザイアグランプリ』に関わっています。他のキャラクターは、私たちと同じ、苗字+名前の漢字表記。私たちと同じ名前の付け方ですが、彼らだけはカタカナで「ギロリ」「ツムリ」。明らかに不審です。
そしてもう一つ例を挙げれば、「仮面ライダーセイバー」。ここにも同じ法則(?)が当てはまるのです。
神山飛羽真や須藤芽依など。そのほとんどが、苗字+名前の表記ですが、タッセルと怪人メギドを操る3幹部(レジエル・ズオス・ストリウス)彼ら4人はカタカナ表記になっていました。
結論としては、彼ら4人は最初に「ワンダーワールド」に降り立った者たちであり、2つの世界を目に出来たことや、全知全能の書の存在に歓喜するのですが、ストリウスが中心となり、その力を悪用しようと画策したメギド3幹部たちと、タッセル+ともにワンダーワールドに降り立っていた初代マスターロゴスとの間で対立が起きてしまい、以後飛羽真が世界を救うまで何千年にも渡って人間とメギドによる戦いが続いていた。というもので、メギド3幹部とタッセルは、かつては同じ目的・志を抱いていた同志という関係性でした。
彼らだけ単にカタカナ表記なので、何かしらのつながりはあるのではないか?と言われていましたが、やはりありました。この例からも分かるように、「表記の違うキャラクターは、まず疑え」。こう思っておいて間違いはないでしょう。
そして今作「仮面ライダーギーツ」でそれにあたるのが、ギロリとツムリということになります。
これで考察を締めくくってもいいのですが、最後に彼らの共通点を少ない情報の中から無理やり探ってみましょう。それが、
ツムリとギロリは”目”に関係する監視役?
~表記がカタカナの2人はゲームとどのように関わるのか?~
これです。
「ギロリ」は、こちらをギロリと睨む のように、『デザイアグランプリ』のコンシェルジュとして神殿に常駐までしているわけですから、ただ人のいいコンシェルジュ なんていうことはないでしょう。演じる忍成氏も「…追い詰められたら変身するかも…なんて期待もしています」と言っていますし、怪しさ満点。
なので、彼は『デザイアグランプリ』のコンシェルジュ兼ゲームの監視人であると予想しておきます。
そして「ツムリ」。彼女はゲームの出場者を支え寄り添う位置づけで、うれしい時は一緒に喜び、悲しい時は一緒に悲しんで とナビゲーターとして誰とでも平等に接する。その一方で、ギロリか他の存在かは分からないが、何者かの命令に従っており、『デザイアグランプリ』の真の目的達成のためには、多少のルール違反者や、ゲームから逸脱したことが起こったとしても、大筋に問題がなければ目を”瞑ります”というところから「ツムリ」が来ているのではないか?と予想します。
今回は冒頭にも書いたとおり、当面の敵組織となる「ジャマト」側に幹部がいるとか。そういった情報が一切なかったので、去年と比べかなり考察しづらく、考察というより、推測多めの”推察”になってしまいましたが、この2人のどちらか(特にギロリは怪しい)あるいは2人ともが「ジャマト」とつながっていて、「ジャマト」の幹部クラスのポジションとかだと序盤から物語に動きが出て面白そうですね。
主人公。浮世英寿の謎含め、今年は脚本を務められる高橋悠也さんから、生き残らないライダーもいる作品になりそう」という爆弾発言がありましたので、味方サイドも敵サイドも。各キャラクターの一挙手一投足に注目しながら、デザイアグランプリの行く末を見守っていけたらと思っています。
それでは、今日はこの辺で。
~風の向くまま。気の向くままに~